REM

「REM」：記憶喪失が生む背徳的な興奮

関谷あさみの同人誌「REM」は、記憶喪失という設定をアダルトな方向に昇華させたコンテンツである。失われた記憶と、それに伴う無防備さが、読者の性的興奮を掻き立てる。

あらすじとストーリー構成

物語は、主人公の男性が記憶を失って倒れている女性を発見するところから始まる。女性は自分の名前すら覚えていない。親切心から介抱する男性だったが、徐々に女性を意のままに操りたいという欲望が芽生え始める。記憶喪失を利用し、言葉巧みに女性を誘惑する様は、読者に倫理的な葛藤と背徳的な快感を与える。

ストーリー構成は王道と言えるかもしれないが、記憶喪失という設定を最大限に活かし、登場人物の心理描写を丁寧に描いている点が特徴である。無垢な女性と、その弱みにつけ込む男性の対比が、物語に深みを与え、読者の感情を揺さぶる。

見どころとポイント

本作の見どころは、主人公の心理変化と、記憶を失った女性の脆さである。

• 序盤の介抱シーン: 純粋な親切心から女性を介抱する主人公。しかし、女性の無防備な姿に、欲望が芽生え始める様子が、表情や仕草から読み取れる。
• 中盤の欺瞞: 記憶喪失の女性に対し、嘘の情報を吹き込み、自分の都合の良いように操ろうとする主人公。女性の無力さが際立ち、読者は複雑な感情を抱く。
• クライマックスの抵抗と屈服: 部分的に記憶が蘇った女性が抵抗を試みるも、最終的には男性の支配を受け入れてしまう。このシーンは、読者の心に深く突き刺さる。
• ラストシーン: 全てを受け入れた女性が、虚ろな表情で微笑む。この関係の歪さが、本作の魅力を象徴している。

ユーザーレビューまとめ

多くの読者は、記憶喪失というシチュエーションが生み出す背徳感と、主人公の心理描写に引き込まれている。特に、女性の無垢さと、それを利用する男性の狡猾さの対比が、読者の感情を揺さぶる要因となっているようだ。また、関谷あさみの繊細な作画も、キャラクターの感情を豊かに表現し、読者の没入感を高めている。

まとめ

「REM」は、記憶喪失という設定を巧みに利用し、読者に背徳的な興奮と倫理的な葛藤を与えるコンテンツである。関谷あさみの描くキャラクターたちの繊細な表情や心理描写は、読者の感情を揺さぶり、忘れられない読後感をもたらすだろう。

サンプルページ